卵子や精子はミトコンドリアの産生するエネルギーにより成熟し、受精卵は分割・着床へと進みます。
そのため、元気なミトコンドリアが妊娠には欠かせませんが、心身にストレスがかかり酸化ストレスが強いと、ミトコンドリアの働きが低下し、数も減少します。
つまりストレスや疲労が強いと、生殖器のミトコンドリアは活力を失い、妊娠に至りにくい要因となります。
エストロゲン優位と副腎機能異常(ストレスホルモンのコルチゾル過少または過多)が、甲状腺機能低下の症状と密接な相関関係にあるため、多くの場合甲状腺の数値が正常(TSH・T4・T3)にも関わらず、甲状腺ホルモンの低下に特有の症状が起こっている状態の背景には、女性ホルモンやコルチゾルなどのステロイドホルモンの激しいアンバランスがあります。
免疫系も甲状腺機能低下と密接に関わっています。
抗甲状腺抗体による橋本甲状腺炎は、以前より増加傾向にあり、抗体による甲状腺の攻撃がホルモンサイクルのバランスを崩すことが分かっています。
忙しい現代女性はストレス管理が重要ですが、すでに何度か不妊治療を受けていらっしゃる方の心身の負担はとても大きく、当院ではその方が本来お持ちの元気なミトコンドリアを取り戻すサポートに重点を置いています。
妊娠・出産と莫大なエネルギーを使うママの心身の元気さが、元気な赤ちゃんを授かる事にも繋がりやすくなります。
甲状腺機能を低下させる要因は、エストロゲン優位やストレス以外の条件もあるため、子宝外来初診では、生活環境の中で改善できることから提案しています。
ミトコンドリアは、細胞の中で小型発電所の様な細胞にエネルギーを供給する働きをしています。
グルコースと他の栄養素を結合させ、ATPという形のエネルギーを人が利用しやすい様にしているので、ミトコンドリアの機能が低下すると、慢性的疲労を感じやすくなります。
ミトコンドリアの働きを促進する | 甲状腺ホルモン(T3)・VitB2・VitA・E・銅など |
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ミトコンドリアの働きを妨げる | エストロゲン・X線照射・紫外線・不飽和脂肪酸・鉄分 |
ミトコンドリアはプロゲステロンの前駆物質(プログネノロン)の生成に関与しているので、エストロゲンがミトコンドリア機能に干渉すると、プロゲステロンやDHEAが少なくなり、全身に十分なエネルギーが行き渡りにくくなります。
女性ホルモンや甲状腺ホルモンのアンバランス、ストレスホルモンによるDHEAの低下を改善し、ミトコンドリア機能の活性化が妊娠希望の方や、月経のトラブル、乳房疾患、慢性疲労のお悩みがある方には欠かせません。
まずは、女性ホルモンバランスから甲状腺機能やミトコンドリアの働きが低下していないか唾液女性ホルモン検査、唾液ストレス副腎検査をご参照ください。
子宮や卵巣は体の一番コアにあり、猫背や巻き肩、骨盤の位置がずれていると最も負荷がかかる場所です。また乳房は、外的環境の影響を受けやすい外部にあり、女性は体の外側もコアも負担が少ない姿勢が重要です。
また心地よりマタニティライフや疾患の改善には、正しい肋骨や仙骨の位置で呼吸することが必要となり、それが結果的に代謝改善や内臓強化、食いしばりの軽減や小顔、スタイルアップにつながります。
また年齢と共に減少しやすい免疫力に関わるDHEAの強化に、ストレッチや運動は欠かせません。当院では体の機能的にも外見的にも美しい噐(美容)に整えるストレッチと呼吸法、骨盤矯正を提案します。
特に深い呼吸と、出産時や産後にそれぞれ正しい骨盤の位置に誘導することで、骨盤底筋に負担が少なく、リラックスやオルガズムの程度も変化するため産後のホルモンバランスによる体調や髪質、メンタルの大きな変化をコントロールする事につながります。エストロゲン優位で痩せにくくなる更年期以降の方、また妊婦さんも出産前まで安心して受けて頂けます。
30分 | 15,000円~(税込み) |
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妊娠中のお腹の張りやすさは疲労と冷え(腎虚)から起こりやすくなります。詳しくは腎虚の漢方ケアをご参照ください。
約10㎝程の厚さの骨盤底筋群には、尿道口・膣口・肛門の3つの穴が開閉しています。膣を中心に骨盤底筋群が引きあがる事で、細菌の侵入や骨盤臓器(子宮・膀胱・直腸)の下垂をふさぎ、体全体の重圧を支えています。近年20代の方も産後子宮脱も目立ってます。年齢と共に厚さが変化する骨盤底筋群に優しい姿勢が、メンタルとハートのバランスが整ったエイジングにつながります。
当院では「この症状だから、この漢方」といった、固定したものではなく、波動検査(氣診)により、全身の氣血水の診断のもと、お一人おひとり、人体が求める漢方や摂取量までを体から診断していきます。
かなり微量の漢方処方なので、お子さまも飲みやすくなっています。処方内容によって料金は変わります。
漢方処方(1ヶ月分) | 800〜1,500円程度(税抜) |
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調味料や・サプリ・はちみつ・アロマなど毎日体内に入れるものや触れるものが免疫状態によっては体内循環の妨げになる事もあります。
体内で吸収・消化する力があるかも確認して取り入れる必要があります。
些細なことですが、味覚や触覚など五感のアンテナを高めていくことは、自己治癒力に繋がるため、可能な限りお受け頂くことをお勧めしております。
特に『塩・砂糖・醤油・味噌・油・水』
これらとカラダとの相性は、その時のミネラルバランスなど体内の過不足により個人で異なります。
その場で確認させて頂きます。
ご自身やご家族・お子さんにもそれぞれ合っているかも確認させて頂くことも可能です。
本来好きなものをおいしく楽しく食べるのが理想ですが、少し体力を上げていきたいときはぜひ、日頃取り入れているものを確認していただくと、味覚が本当にカラダが欲するものへと変化しやすくなります。
調味料や常用されているものチェック | 3,000円〜10,000円(税抜) |
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ナチュラルホルモンとは、人間の体内でつくられるホルモンの正確な複製(分子構造が同一)で、「生物学的同位ホルモン」とも呼ばれます。
ホルモンは、鍵が鍵穴にぴったり合うように細胞の一部に収まり、細胞に指示を与えて体内で複雑な働きをしています。
もし分子構造が異なっていたら、それがたった一つの部分的構造の違いでも細胞に与えられる指示は異なり、時に拒否反応(副作用)となります。
一般的に更年期症状の治療など、ホルモンバランスを整える際に用いる合成ホルモン補充療法(HRT)は、体内のホルモンと分子構造が異なる「体内のホルモンに似せたホルモン」です。
体内で分泌されるホルモンと同じ構造をもつナチュラルホルモンを補充することは、体内の自然な働きを維持することができ、ホルモンが全身に与える恩恵を安全に受けとることができます。
錠剤の場合、血管に入る前に95%のプロゲステロンが胃腸内で非活性な副産物に変換されてしまい、血流内の5mgを摂るために100mgを摂取しなければなりません。当院ではナチュラルホルモンを皮膚から体内に取り入れる(経皮的摂取)ことを推奨しています。
皮膚から直下の脂肪層に吸収され、そこから浸透して毛細血管に拡散し、ゆっくり血管に吸収されていきます。消化管で副産物に変換されることがないので、少量で元々の体の機能を再現しやすいのが特徴です。
ご年齢や、体調に合わせて、その方本来の年齢に応じたホルモンバランスを取り戻す適量のみ、唾液検査の評価と自覚症状をみながら必要最低限用います。
婦人科疾患や不妊症や流産、乳房疾患の多くは、エストロゲンがプロゲステロンよりも多いまたはエストロゲンが正常値でもプロゲステロンが不足していることが影響しています。このホルモンバランスを「エストロゲン優位」と表現しています。
性ホルモンであるプロゲステロンの一番大きな役割は、女性ホルモンであるエストロゲンの働きのバランスをとることです。
近年様々な要因からエストロゲン優位のホルモンバランスの女性が増えたことで、過度なエストロゲンの働きによる疾患の急増に対し、プロゲステロンの働きを見直す必要性がでています。
当院では米国食品医薬品局(FDA)の認定を受けたナチュラルホルモンの補充と、ホルモンバランスのもう一つの大きな原因であるストレスの東洋医学的管理・ボディメンテナンスを中心にケアのサポートをしています。
ナチュラルプロゲステロンクリーム | 17,800円(税込) |
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ナチュラルエストロゲンクリーム | 18,500円(税込) |
更年期症状の場合:1本で約3か月分(1か月で約5,500円)
子宮内膜症や筋腫・妊娠希望の方は月経周期に応じて塗布量が変わります。
卵巣摘出後など必要時は、ナチュラルエストロゲン・テストステロンの補充を行います。
※クリックすると開きます。
※タップすると開きます。
ストレスはストレスホルモン(コルチゾル)のレベルを上昇させます。
ストレスホルモン(コルチゾルなど)は、ストレス、恐れ、危険または競争意識といった感情反応として主に副腎(副腎皮質)から放出されるホルモンです。現代は、忙しく・効率よく・早くといった上昇志向から男女ともに「副腎機能依存型」のホルモンバランスの方が多くなっています。女性の場合、経験豊富なプレ更年期の方の疲労の根底には、副腎の疲労があります。
コルチゾルは、上図の様にコレステロールから生成されたプロゲステロンから変換され、ストレスに対処することを助けています。
ですが慢性的な過剰のコルチゾルは、プロゲステロンの産生を抑えるだけでなく、プロゲステロンと共通のレセプターを奪い合うため、通常よりも多いプロゲステロンが必要となります。
忙しい現代女性は、絶食、感染、激しい運動、痛みやイライラや怒りなどの感情的心理ストレスにより継続的にコルチゾルが上昇することで、プロゲステロンの活動が低下し、エストロゲン優位の状態になります。
本能的に副腎(カフェイン)を刺激し、脳のグルコースとセロトニンレベルを高くする食べものに目がいきやすくなります。
ストレスが多い生活スタイルの場合、年々コルチゾルが高まる一方で、老化も早く、脳の海馬の機能低下が進む確率が高くなることが、報告されています。これは物忘れや、方向感覚の低下に影響していきます。
体重増加・血糖値のアンバランス(定期的に食べていたい・甘いものが無性に欲しくなる)うつ・イライラしやすい・薄くて弱い肌・筋肉の衰え・物忘れ・性欲減退・更年期障害の悪化・免疫反応の低下。アルツハイマー型認知症・高血圧など
さらに長期にストレスが継続すると、海馬から副腎へのさらなるコルチゾル分泌欲求の指令に、副腎が消耗することで反応できなくなっていきます。(副腎疲労症候群)
つまり慢性的ストレスによるコルチゾル過剰の症状と、コルチゾル欠乏症状(副腎疲労の症状)が女性の体内で同時に起こりうるという事です。
常に疲労感がある(特に運動した翌朝、中々起きることができない・朝に疲労感が取れず、夜に活発になる)・虚弱体質・低血糖・低血圧 甘味または塩分の高いものへの欲求・PMS(月経前症候群・月経不順・無排卵周期がある)不妊・易感染性・ストレス対処能力の低下・乳腺繊維症
甲状腺機能低下をともなう新陳代謝の低下
日焼けしすぎた様に見えた色素沈着・しみ・そばかすが濃く見える
アレルギー・喘息 流感や呼吸器感染症などの感染疾病への抵抗力の低下
免疫システムの乱れ・エストロゲン過剰による精神面の変化(ストレスに対処する余裕がない・立ち直りまでに時間がかかる・気分の落ち込み・不安症・消極性・神経過敏)
骨粗鬆症・物忘れ